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下村時計店

Vol.24

NOMOSファクトリーツアー

2016年5月11日(水)~16日(月) ドイツ

金座街店 メインチーフ 中田 一浩

5月12日(木)

ドレスデンからグラスヒュッテまでは車で45分。
菜の花が咲き誇る風景を眺めながら移動でした。
【NOMOS】の本社はドレスデンから南の方向、チェコの国境に向かっていったところにあります。

Googleのマップマークの場所がグラスヒュッテで、その上にドレスデンが見えますね。


時計工房が集まるグラスヒュッテ。今は11社もの時計製造に携わる会社があり、【NOMOS】はグラスヒュッテを代表する時計製作会社です。


本社社屋はグラスヒュッテの元駅舎を改造した建物。もちろん、現在は駅としての機能はありませんが、テラスからは列車が走るのを見ることができます。
本社向かいは道路を挟んで【A.ランゲ&ゾーネ】の本社とグラスヒュッテオリジナルが見えます。この2枚の写真はA.ランゲ&ゾーネ本社社屋です。
左の写真はグラスヒュッテオリジナルの本社工場。右の写真は『グラスヒュッテ・ドイツ時計博物館』です。ここまで来たらぜひ訪れておきたい場所です。

NOMOSブティックと講師のフランチェシカさん
この時計博物館の前にある建物に【NOMOS】のブティックが入っています。その建物はアドルフ・ランゲ氏がグラスヒュッテに時計産業を根付かせようとやってきて、時計工房を初めて構えた歴史的な場所でもあります。

NOMOS仕上げ工房
では、グラスヒュッテの町並みをご紹介しますね。

村の教会(写真左)の横を登ってちょっと歩くととんがり屋根の白い建物が見えます(写真下)。 これが【NOMOS】の組立工房の『クロノメトリー』です。

『クロノメトリー』にはたくさんの窓があることに気付かれましたか?
実はこの建物、村の人たちからは“マリンクロノメーターの検査場”として有名な建物で、かつてはマリンクロノメーターやデッキクロックなどの精度検査をしていた場所なのです。

窓が多いのは自然光を室内に取り入れるためで、職人たちの手元にはやさしい明かりが入り込んでいました。 直射日光だと目が痛くなるけど部屋の明るさは明る過ぎず暗すぎずのいい塩梅になっていました。

グラスヒュッテは車の通りが少なく、開けている窓から聞こえるのは鳥のさえずる鳴き声と春風の音。BGMいらずで、とても耳に心地よい静かな場所でした。これだから職人たちは自身の仕事に集中できるのでしょうね。

『クロノメトリー』内は撮影禁止でしたので、写真はありません。 内部の様子は下村時計店金座街店にご来店いただいたときにでも詳しくお話しますので、ぜひ声をかけてください。

【NOMOS】の工房は、最新の切削加工機を導入することにより、24時間フル稼働で各パーツを切削することができます。また、組立部門では、机の中で組み立て過程のムーブメントが動き、時計師のタイミングで下から競り上がってそのまま作業が出来るなど、職人や時計師が集中して作業に掛かれる環境が作られていました。

【NOMOS】は常々「マニュファクチュール=全てが手仕事」ではない、といっています。
その言葉通り、『クロノメトリー』では【NOMOS】の求める品質を維持しながら価格を抑えた時計作りを行うために、最新の切削加工機と、熟練の職人による伝統の手仕事との融合によって品質のバラつきを抑えることに成功しています。

そして、それこそが【NOMOS】にとってマニュファクチュールなのだと感じました。

【NOMOS】の機械(ムーブメント)は定評があることは、この記事を読んでいただいている読者の方は良くご存知だと思います。
初めて知ったという方も先ずは【NOMOS】の時計を手にとって裏ブタ側から覗き見ることが出来るムーブメントをご覧になってみてください。

実にシンプルですが、熟練の職人の手仕事によって美しく仕上げられたムーブメントは言葉以上に深く、【NOMOS】の時計作りを伝えてくれることと思います。


次はこんなにも美しいムーブメントを包み込むデザインを生み出す場所、『ベルリナブラウ』のあるベルリンに飛びたいと思います。

っと、ちょっとその前に大切な場所をもう一つご紹介します。
それはグラスヒュッテから帰ってきた夜のこと。
ディナーの予約をしてくれた場所へ向かうというので車に乗り込みドレスデン中心部から北へ向かい、着いたのは『ヘレラウ』という地区。

この場所で食事をいただいたのですが、なんとここは『ヘレラウ家具工房』そばのお店で『Schmidt’s』というオーガニックレストランでした。

『ヘレラウ家具工房』というと、ドイツ工作連盟に加盟しており、家具製作を手がける複合工房で今でも地域の手工業文化に貢献している有名な工房です。

【NOMOS】も加盟しているドイツデザイン工作連盟は、バウハウスに先駆けて1907年に企業や芸術家・建築家によって設立されました。

発足当初から掲げている「芸術と工業と手工芸を連携させて、商業製品を洗練させること」を目的として現在も活動を続ける団体です。

この工作連盟は、職人技と先端技術を駆使した製造方法を結びつけることを提唱し、美しさと機能性を兼ね備えた製品が最適な製造技術によって作られることで多くの人々の手に良い製品が届くように日々研鑽しています。

だから【NOMOS】の時計はシンプルなスタイルなのに日々手にしていても飽きの来ない美しい時計なのですね。


次はベルリンへと飛びます!

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